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グローバルマクロ投資にうってつけの日

株、債券、金利、通貨、コモディティに関する投資メモ

アメリカ株式市場の新たな局面

投資ポジション 米国経済

アメリカの株式市場が新たな局面に入ったように感じている。

^DJI Interactive Stock Chart | Yahoo! Inc. Stock - Yahoo! Finance

2009年から2014年までの6年間は、上昇の期間だった。景気は上昇し、金融緩和がそれを強力に後押した。好調な経済指標が発表されれば株価は上昇し、低調な経済指標が発表されれば追加緩和の期待とその実現により、株価は上昇した。人はそれを「バーナンキ・プット」などと呼んでいた。

2014年から2015年までの2年間は、停滞の期間だった。景気は上昇を続けていたが、金融緩和はもうすぐに終了するとアナウンスされていた。好調が続く景気と金融引き締めとの板挟みになった株価は、不安定に上下した。

 

私は2015年の前半に、日銀の頭がおかしくなってからずっと保有していた日本株をすべて手放した。

2015年の後半には、日経平均やダウ平均をショートする短期トレードを繰り返し(成功も失敗もしなかった)、最終的にそれは中長期的な見通しに基づくショートポジションへと変わった。

平均で約17,600ポイントでショートしたポジションは大きな評価益を生み、その後でその評価益の全てを消滅させ、さらにいくらかの評価損を生じた後、昨日今日で損益分岐点に逆戻りした。

私の投資損益と今後の値動きとには何の関係もないにせよ、それなりの期間に渡って保有し、忍耐力を消費し、評価益と評価損を計上してきたポジションが元の価格に戻ったとなると、少し考えざるを得ない。たとえ、それが私の投資家としての未熟さによるものだと分かっていても。

 

さて、改めて考えてみよう。

米国経済の状況はポジションを取った時と変わらないどころか、むしろ悪くなっている。米国の経済は確実に後退している。それに、今は「バーナンキ・プット」の逆の状態であり、好調な景気指標は早期の利上げ観測を生み、低調な景気指標は利上げの先延ばしという現状維持を生むだけである。株価をサポートしてきた金融政策は消えてなくなってしまった。

こんな状況で株を買う気にはとてもなれないし、私はショートし続ける。選びようがない。他にどうしろというのか。

この一週間ほどの間、景気の上昇と引締政策との間で揺れていた局面が変化したような値動きだと感じていた。分析的というよりは直感的に。米国の株価が上昇過程にあるのであれば、私は今損していなければならない。だが私は損していない。16,000~18,000のレンジで上下してきたダウ平均はやがて下落して、レンジの下限を破った後には、もう元には戻らない。

結果がどうなるか楽しみだ。