グローバルマクロ投資にうってつけの日

株、債券、金利、通貨、コモディティに関する投資メモ

原油15ドル割れ

原油スポット価格が15ドルを割ってしまった。

正直なところ18ドルにも下がらないと思っていたので、20ドル付近のポジション(ややこしいが、20ドル付近でとった6月限月のポジションで、25ドルくらいだと思う。以下同じ。)は売り下がった後、先週末に17.5ドルで損を確定させており、17ドル付近でショートのポジションを取り直している。15ドルを割ったところでポジションの25%を決済して、残りは75%だ。

原因は可能性が薄いと書いたスポット在庫のだぶつきである。

www.bloomberg.co.jp

見通しを誤ったのは失敗だったが、ポジションを反転させたのは良い判断だった。

先週時点では15ドルを割ったら10ドル割れも見えると書いた。実需筋も投機筋も投げ売りとなればファンダメンタルズは関係がなくなるから、価格はいくらにだってなるはずだからだ。

水道の蛇口と違って、原油の蛇口を閉めるのは大変だし、閉めたとしてもぴったりとは閉まらない。一方で、貯蔵場所がなければ産油国は減産するしかない。買い方は恐怖を感じてポジションを抱えているだろうが、売り方だって相当怖い。しかし、コンタンゴの環境下では、時間はささやかに売り方に味方している。