グローバルマクロ投資にうってつけの日

株、債券、金利、通貨、コモディティに関する投資メモ

ファンダメンタルズが変化した日本経済

ブログにメモを書き始めて数ヶ月、初めて根本的な見通しを変更することとなった。

私は日本経済は下向きに推移するし、意味のある金融政策は残されていないことを度々指摘してきた。

私の日本経済に対する見通しは、少なくとも2016年2月頃から変わってはいなかったし、メモを残し始めた2016年4月のドル円相場が115円程度、日経平均は18000程度であったと記憶しているので、概ね当たっていたと言っていいだろう。現に私は利益を手にしている。

そして、意味のある手段が残されているとすれば、それは金融政策ではなく財政政策であるとも書いた。そしてとうとう財政政策が実施される見通しとなった。

 

今後の見通しの大まかなイメージは以下のとおり、細かい点は今後詰めていこう。

日経平均の中期的(数ヶ月~)な見通しは、横ばいか上向きである。ただし、上向きであったとしても20000円に届くかどうかという水準で終わる。

ドル円相場と日経平均の連動性は従来のものから変化し、日経平均は上放れする(ドル円相場の割に日経平均が高くなる)。

・適宜売却できることを前提として、短期的にはJ-REITの購入を積極的に考えて良い数少ない機会を迎えている。REITが数ヶ月以内に1割下落する可能性が仮に50%とするならば、2割上昇する可能性は50%といったイメージなので、期待値の高い投資である。

・日本経済に対する失望があったとしても、追加的な財政支出が検討又は実施されることで、景気に対する期待感は当面維持される。これはインフレ率がコントロール不能になるまで継続可能な手段であるので、注意する必要がある。

・最終的には財政支出も失敗に終わり、今回の上昇トレンドが長期的(最低5年程度)に最後の上昇になる。

ドル円の上は115円程度。120円に届くことはない。

・日銀の追加緩和があるとすれば、株式購入枠の増額が含まれる。マイナス金利が深掘りされる可能性はあまりない。国債買入枠の増額幅は、最大でも財政支出年額と同額程度で大した金額にならない。

イールドカーブは水準は別としてスティープ化する。長期債の利回り低下は抑制され、30年債の利回りがマイナスになることはない。

 

ギリシャ株を除いて全てのポジションを清算した。金も買っていないし、株も売っていない。フラットな視点で状況を再考したい。