グローバルマクロ投資にうってつけの日

株、債券、金利、通貨、コモディティに関する投資メモ

落ちているカネを拾い上げる作業

ドル円の売りを決済して金の買いも決済した。ドル円は下げ渋り、金は上昇を続けている。マーケットごとに見解が割れているということだが、通貨市場も金市場も株式市場と違って感情に流されることの少ない信用に足るマーケットである。見解が割れるなら一旦逃げ出して利益を確定させれば、ひどい目にあうことはない。

私はインフレーションが発端となって無理な利上げが起こると読んでいたが、どうやらそういった筋書きにはならないようだ。訳の分からない理屈で訳の分からない利下げが行われている。FED自身にさえ、もはや何を目的に何をしたらよいのか分からなくなっているように見える。FRBの議長も私と同じただの人間であり、ただの人間は不確定な状況に置かれれば不安になるものだ。だとすると、FEDのやることは比較的容易に想像できる。短期金利先物の値動きを見て、それに応じて金利を決定するのだ。金利先物マーケットが利下げを予想するなら利下げし、現状維持を予想するなら現状を維持する。そうすれば、自分の行動がマーケットに影響を及ぼすことはない。そして、次の転換点はこの関係が崩れる瞬間に訪れる。

いずれにしても私は、短くともあと3年は同じようなことを繰り返すことになるだろう。この状況がやってくることを2年以上待っていたわけだが、幸い2年間資金を減らすことはなく、あとは勝手に増え続けてくれることだろう。数年ぶりに十分な利益を上げている。ようやく楽ができるというものだ。

通常の10倍以上の大きなポジションを抱えて精神的に疲れてしまったが、一息つくことができた。しばらく休んだら、落ちているカネを拾い上げる作業に戻ろう。